モデルの構造を作るときの留意点
モデルを構築するためには二つの要素が必要です。一つは『構造』で、もう一つは『データ』です。このページでは『構造』を作るときの留意点について書きます。
モデルの構造を作り込むときに最も重要なのは、リスクの取り扱いです。モデルの仕掛けとしてリスクを扱えるようにはなっていますが、ただ単純にそれぞれのデータにリスクをつけても、事業全体のリスクをうまく表現することはできません。同じ種類のリスクは同じような動きをするような仕掛けを施す必要があるし、異なるリスクがなるべく混じらないように構造を設計する必要があります。基本的に全てのリスクをモデル上で同じように扱うことは不可能なので、モデルを設計する前にヒアリングを繰り返し、焦点となりそうなリスクを抽出する必要があります。
それともうひとつの重要なポイントは、戦略や施策などの思惑や目論見が表現できるような構造にすることです。例えば戦略として中高級セグメントでのポジション獲得を目指すのであれば、中高級セグメントの市場規模やポジショニングをモデル上で取り扱えなければ必要なインサイトは得られません。また、一般的には市場規模とポジション(シェア)との掛け算で販売数量算出しますが、事業の形態や抱える課題によっては営業員と営業生産性で販売数量を計算する必要があるようなケースもあります。
どちらのポイントにも言えることは、モデルの設計に入る前に意思決定者や事業に関わる人たちから、イシューやアイデアを抽出し、分析の目的や背景などのフレームを固める必要があります。
